
BOYS AND MEN 対談
第4話、5話に出演しているBOYS AND MENのリーダー・水野勝さんを始め、辻本達規さん、平松賢人さんの3人。今回演じた人気ロックバンド「ZECK」のメンバー・長谷(水野さん)、池上(辻本さん)、村木(平松さん)はダークな一面のある役どころ。これまでにない役どころに挑戦しての感想をご紹介!
ライブハウスでの演奏シーンはとても迫力がありました。撮影はいかがでしたか?
- 水野勝
- 劇中で歌った曲のキーがメチャクチャ高くて、結構大変でした。でも、どうせならいつもと違う歌い方にチャレンジしようと思ったんです。結果的には、新たなライブパフォーマンスが出来たのではないかな、という気がしています。
- 辻本達規
- バンド体験が初めてで、楽器を演奏するのも初めてでした。なかなか練習する時間を取れなかったので撮影前日は不安だったものの、撮影が始まると楽しかったです。後半はお客さんを煽ってみたり、メンバーと目を合わせてポーズを取ってみたり。こういうハードな雰囲気の僕らを見せたことがないので、新境地になっていればうれしいです。
- 平松賢人
- 楽器は以前から興味があったものの、なかなか触れるチャンスがありませんでした。今回、こういう機会をいただき、感謝しています。これを機にギターを頑張りたいです。バンドミュージック自体、あまり聴いてこなかったんですけど、研究を兼ねていろいろ聴いたら格好良くて。今後の僕らの音楽活動にも何か反映していきたいですね。
本作の印象を教えてください。
- 水野勝
- 描かれていることがリアルだと思いました。現代社会にリンクしている部分がいろいろあるし、武藤さんが復讐に対して、気持ちが揺れ動く描写も現実味がありますよね。
- 辻本達規
- 台本に引き込まれました。僕は国語が苦手なので(笑)、ゆっくり理解しながら読み進めましたが、『こんなにも複雑な話をどう映像にするんだろう』と興味が増しました。2回、3回と読み直すと、その度に発見があって、物語としても面白かったです。
- 平松賢人
- “オトナの土ドラ”ということで、ご覧になる方の年齢層も高めかな、と思ったんですが、幅広い層の方に見ていただける話だと思います。特に僕らは出演するエピソードは学生さんたちにもぜひ見てほしいです。絶対ハマると思う。
- 水野勝
- 未成年者が巻き込まれる話だからね。
皆さんは愛知県警察広報大使をされているとか。
- 辻本達規
- JKビジネス撲滅を目標に掲げたポスターにも登場しています。
- 水野勝
- 愛知県警察広報大使をさせていただいている僕らが、犯罪は許されないということを描いている『犯罪症候群』に出演することにも意味があると思っています。
悪役に挑戦しての感想は?
- 辻本達規
- (水野さんを指さし)こいつの表情、ヤバくなかったですか。
- 平松賢人
- モニター越しに見てたけど、お前ワル過ぎるよ!
- 水野勝
- うるせーよ(笑)。実は『明日の光をつかめ』(13年放送「明日の光をつかめ-2013夏-」)で僕を始め、BOYS AND MENのメンバーが不良グループを演じたことがありますが、ここまでの悪役は初めて。本格的な悪役に挑戦したかったので、念願が叶いました。
- 辻本達規
- そもそも僕はこのところ、芝居の仕事をしていなかったのですが、今回、演技って楽しいってことを再認識しました。
- 水野勝
- 本格的な悪役、ということでこれまで以上に、自分のアイデアを監督さんやスタッフさんに話させていただいたんです。僕がやるからこその役にしたかったので。皆さん、それを形にすべく協力してくださり、とてもありがたかったです。
- 辻本達規
- ライブシーンには、(観客役のエキストラで)僕らのファンクラブの方も来てくださったので、いつもと違う面を見てもらうべく、頑張りました。
- 平松賢人
- いつもおちゃらけているからね(笑)。
- 辻本達規
- それを封印して。悪役っぽさを出したくて、表情も冷たい感じを意識しました。
- 水野勝
- あれ、でも途中からウケ狙いのリアクションを…
- 辻本達規
- そこは撮影の邪魔にならないところでね。エキストラの皆さんをもてなしたかったでしょ? エンターテイナーとして。
- 平松賢人
- 僕は、その場でのみんなの演技を見て、自分なりに考えたり、計算したりして。今回、セリフがそこまで多くなかったので、悪っぽい雰囲気をどう出すか意識しました。普段、好青年と思われがちですけど、そうじゃない雰囲気を。
- 辻本達規
- 実際、好青年じゃないからね。
- 3人
- (笑)
衣装の感想は? まさにロッカーぽいファッションでした。さらに平松さんは、ヘアスタイルも弾けていますが(笑)。
- 平松賢人
- あれはカツラですけど、最初にスタッフさんに渡されたときは驚がくでした。
- 水野勝
- 若い頃の(笑福亭)鶴瓶さんみたいで(笑)。
- 平松賢人
- 実のところはありがたかったです。あれだけヘアスタイルを変えてもらえると、それだけでいつもの自分と切り離せるし、演技に集中できたので。
- 辻本達規
- 僕も監督さんから髪をシルバーにしてほしいとリクエストされたんです。ビジュアルが普段と違うので、鏡を見るたび『今日は悪役だ』と意識することができました。
辻本さんの衣装はノースリーブでした。辻本さんといえば、体を鍛えていることで知られています。腕の筋肉が格好良かったです。
- 辻本達規
- ありがとうございます! でも、これは僕の勝手なイメージですけど、バンドマンってそこまでムキムキじゃない感じがして。それで、このところを筋トレは休んでいました。体幹トレーニングだけにして。
皆さん、役作りや現場での取り組みがすごく真摯ですね。
- 辻本達規
- そうですよ、僕らは常に真剣なので(笑)。冗談じゃなく、1回1回が勝負なので。
- 水野勝
- ドラマに出させていただくと、演技の世界で精進されている方がいます。そういう皆さんや、スタッフの方々に自分たちができること精一杯やらないと失礼ですから。
- 平松賢人
- どの現場でも、僕たちメンバーはそういう考えで取り組んでいます。
第5話ではZECKのメンバーが鍵を握る展開となります。見どころは?
- 水野勝
- 人はなぜ悪事を働くのか。僕なりに考えたんですけど、何かにすがりたかったからじゃないかと思ったんです。ZECKの行動を僕は、視聴者の皆さんが『なぜこんなことしてしまったんだろう』と考えてもらえるよう演じたつもりです。
- 辻本達規
- 僕も同じです。
- 平松賢人
- あ、乗っかった!
- 辻本達規
- (笑)。初めて楽器に挑戦したので、どんな風に映っているか、映像で確かめていただきたいです。
- 平松賢人
- 僕と辻本は、ギターとベースを持って四国に行ったんですよ(*BOYS AND MENは2月より5月まで全国47都道府県ツアーを開催)。スケジュールを見たら、ツアー終わりでそのままドラマの現場に入らなくてはいけなかったので、楽器の練習時間が皆無だと気づいて。急いで楽器を買い、ツアー先で時間あると弾いていました。中途半端は嫌だったんです。だから劇中で、バンドマンっぽさが出ているといいですね。
ところでBOYS AND MENはますます注目を集めています。最後に今後の目標は?
- 水野勝
- メンバーが10人いて、グループとしての結束力を高めつつ、一人ひとりの個性を出していきたいですね。演技、バラエティー、歌…。各メンバーが自分の良さの出せるジャンルで存在感を示せるように。17年はそうやって力をつけて、今年が終わったときに良い1年だったと思えるよう頑張ります。大きな舞台にも立っていたいですし。
- 辻本達規
- 僕はスポーツが得意なので、スポーツ系の番組で活躍して、それをグループに還元していきたいですね。
- 平松賢人
- 47都道府県をツアーで回らせてもらい、今回はこうして全国区のドラマにも出演させていただきました。全国の皆さんに僕らのことを知ってもらえる機会が増えたので、自分たちのことをアピールしつつ、地元名古屋の魅力を知ってもらいたいですね。『名古屋はこんな素敵な場所ですよ』ということを。
- 水野勝
- 『犯罪症候群』も東海テレビさんのドラマということがうれしかったです。賢ちゃんの言う通り、これからも名古屋の良さをいろいろな形で発信していきます。