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制作発表レポート!

 3月31日、「オトナの土ドラ」の第7作『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 犯罪症候群』の制作発表会見が都内のホテルにて、主演の玉山鉄二さん、谷原章介さん、渡部篤郎さんを迎え行われました。

 冒頭、東海テレビの市野直親プロデューサーはドラマの見どころを「その1! 役者の皆さんのお芝居をご覧ください。特に目を。目は口ほどにものを言い、ということを象徴していると思います。その2! 原作の先見性。15年以上前に書かれた小説ですが、“今だからこそ”の事件が描かれています。その3! WOWOWとの共同製作のおもしろさ」と挙げ、説明。勢いのある発言にWOWOWの青木泰憲プロデューサーは「市野さんの後だとやりにくい」と苦笑気味に語りながら、「何とかWOWOWの持つ重厚さを地上波でも出せたら」とコメント。その後、挨拶を求められた渡部さんも「プロデューサーコメントは全部で1分のはずだけど」と発言し、会場はさっそく和やかな雰囲気に包まれました。

キャストの皆さんのコメント

玉山鉄二さん(武藤隆役)

武藤は妹を殺人事件で失い、復讐の道を進むのかと思いきや、そうはしないことで地獄を味わう男です。正直、演じることがしんどいです。家族のこと、警察のこと。復讐のこと…。あまりに背負うものが多くて。現場で休憩中、主演の僕に笑顔が少なくて申し訳ないと思っていますが、作品に対するたぎる思いの表れだと思っていただけたら。この作品は重厚感のある、自主規制をとっぱらい、少し尖がった作品にしていきたいと思います。

谷原章介さん(鏑木護役)

(市野プロデューサーの発言を受け)『犯罪症候群』の見どころ、その4(笑) ! 鏑木の亡くなった婚約者こそ武藤の妹で、大切な人を失ったふたりの男の生き様がどのように変わり、レールがどう変わっていくのかご覧ください。鏑木は武藤の背負っているものを少しでも一緒に背負いたいと思っています。ドラマ自体、重厚感にあふれ重いテイストですが、Season1では鏑木の登場場面は少しでも柔らかく、ちょっと肩の抜けたシーンにしたいと思い演じています。

渡部篤郎さん(環敬吾役)

23年前に東海テレビの帯ドラマ『愛の天使』(94年)に出させていただいて以来、やっとお呼びがかかりました。今回が23年ぶりだから、次はまた23年後かな(笑)。WOWOWのドラマに出るときは必ず言っていることがあります。まだまだご加入されていない方は、Season2を見ていただくためにも、ぜひご加入してください(笑)。今回はSeason1からSeason2まで切れ目なく続いています。そういう小ズルい手を使っていますので (笑)、よろしくお願いします。

 オトナの魅力あふれるメンバーの共演となった今回。玉山さんは谷原さんや、渡部さんから多くのことを学びたいと語り、「20代の頃、“イケメン俳優”と呼ばれていたため、30代、40代になったとき、どう歩めばいいか悩んでいました。そんなとき、目標になったのが渡部さんでした。今回の共演が本当にうれしく、現場での渡部さんの取り組みを盗み見ていたら、これが結構適当でした(笑)。パブリックのイメージの影響ってすごい、と。反面教師にさせていただいています(笑)」と今回が初共演ながら、すっかり打ち解けていることがうかがえた一幕も。

 終始、玉山さんたちがオトナのウィットに富んだコメントを聞かせてくれた会見の締めは、視聴者の皆さんへのメッセージ。
玉山さんは「ドラマの低迷がささやかれる昨今ですが、僕自身は90年代に夢中でドラマを見た“ドラマッ子”です。この作品に詰まっている情熱を感じてください」と語り、谷原さんは「地上波と有料放送での表現はおのずと違います。今回、東海テレビが“表”で、WOWOWが“裏”だと思っています。ぜひ連続して見て頂き、この作品の本当の世界観を感じてください。Season1を見たのち、WOWOWにぜひご加入ください(笑)」と。最後に渡部さんが「見てくださる皆さんの貴重な時間をいただくことになると思いますが、ご期待に応えられる作品になっているとの自負があります。またそうなるよう、頑張りましょうね」と玉山さん、谷原さんに呼びかけていました。